サラ・ウォーターズの作品はいままでずっと一人称だったので、すっかりそのやりかたに慣れていたのですが、今回は思いがけず三人称で、まずペースを作るところから苦労しました(笑)。うーん、なんとなくこの人は必ず一人称という思いこみがあった・・・・
そして、主人公がたくさんいる。いろんな人に視点をあわせて、やっていかなければならない。ある意味、今回はわたしが霊媒だぞ、と思いつつ、章がかわるごとに、別人物を召喚していました。
今回も刑務所が出てきます。うまい具合に、これをやってる間に「プリズンブレイク」のドラマを見ていたので、雰囲気や内部の構造を知ることができました。やっぱり文献の資料だけよりも、映像で見るとはっきりしますね〜。
わりと個性的なキャラが多いのですが、今回のわたしのお気に入りはミッキーです。というか、ミッキーがいてくれないと、全体が暗くなった・・・・わたしにとってのオアシスでした。読者に愛されるキャラになっていると嬉しいのですが〜。どうかな。
ではでは、どうぞ、お楽しみください。
ミステリではありませんので、あしからず〜。