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氷の女王が死んだ

 

『老人たちの生活と推理』の第2弾です。
 前回同様、老人ホームのパワフルなメンバーが大暴れ、もとい、大活躍します。
 強烈なメンバーが増えているので、お楽しみに!

 今回、タイトルに苦労しました。原題は『ごましおの殺人』『老人たちの殺人』というような、つまらない題名だし、内容から邦題をつけようにも、ネタバレしそうなキーワードしか見つからないし・・
 ぎりぎりまであれこれ考えましたが、担当さんがなかなか、うんと言わない。
「どーして『老人たちの生活と推理』ってタイトルを、この本のためにとっておかなかったんですか!」
 ついには逆ギレして、1作目のタイトルをつけた担当さんをいじめる始末。
 結局、担当さんががんばって『氷の女王が死んだ』というタイトルをひねり出してくれました。
 ああ、よかった。

 この本で、わたしは自分の願望を多少、具現化しています。
 海外のホテルで、「どうなさいましたか、マダム?」「こんにちは、レイディ」などと呼ばれて、とても気分がよかったわたしは、この老人ホームでも、スタッフたちに「奥様」「ベンボウ様」と入居者を呼ばせるようにしました。
 読んだ人が、将来、老人ホームを作る時に、「そういえば、こんな本があったな」と、ちょっとでも覚えていて、参考にしてもらえたら、という淡い期待があったのでございます。

 作中、おじいさんがうたっている歌について、Y.K.さんにいろいろと教えていただきました。
 慎んで御礼申し上げます。

 今回も表紙がかわいらしくて、大喜びです。
 画家さんのラフスケッチを見た時にはなかった吹き出しがついているので、
「これはなに?」ときいたら、
 デザイナーさんのサービスということでした。
 かわいいので、下に拡大画像をのせました。
 見てね。