ティーカップから受皿(ソーサー)にお茶をうつして飲む、という飲みかたは、労働者階級では一般的でした。
お茶は17世紀にイギリスにはいってきました。
最初は中国渡来のお茶碗で飲まれましたが、やがて安い国産品のティーボウル(お茶碗)がうまれます。
ただし、ティーボウルから直接お茶を飲むのではなく、一度、深皿にうつされて、さましたお茶を飲んだのです。
このイギリス製のお茶碗がしだいに、持ち手のある現代のティーカップにとってかわられるようになりました。
カップ&ソーサーの形になっても、ティーボウルから深皿に移すという習慣がティーカップから受皿に移すという形で残ったと思われます。
アンティークのティーカップの受皿はとても深くて、カップの中身を全部
いれることができる、と「なんでも鑑定団」で見たことがあります。