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<皿洗い女中、流し場女中 scullery maid>

 屋敷内の女性スタッフにはさまざまな階級が存在しました。
 トップは家政婦。女中の採用、免職、監督を担当します。
 その下が家女中。
 さらに下が台所女中で、料理番のアシスタントをつとめます。
 そしていちばん下に位置するのが、哀れな皿洗い女中(流し場女中)です。 
 その名のとおり、皿や鍋をひたすら洗い続けるのが仕事で、手はいつも荒れていました。
 扱いも地位も最低で、奴隷のように働かされ、ほかの使用人からはさげすまれました。
 つまり「皿洗い女中のように働かされる」という比喩が出てきたら、それは
「奴隷のように」「牛馬のように」という意味なのです。

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