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<powder 髪粉>

 ビクトリア時代、紳士のファッションとして、ヅラをかぶる、という習慣がありました。
 頭の毛を剃る、または短く刈って、かつらをかぶるのです。
 その上から髪粉をたっぷりふって、真っ白にします。
 これは特別の粉でもなんでもありません。
 小麦粉です。
 しかし、もともとはあまり風呂にはいる習慣がなくて、シラミがわくからという理由で始まったらしいのに、豚の脂で作ったポマードをべったり塗った上から小麦粉をぶっかけたのでは、ますますシラミがわくのでは。
 お屋敷の執事なども、かつら&小麦粉をかぶっていました。

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