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<Horsemonger Lane Gaol ホースマンガーレイン監獄>

 ホースマンガーレインという通りは、現在のハ−パーロードです。
 かつてここでは馬市が開かれたりしたので、こんな名前がつきました。
 サザ−ク南のバラ地区に、現在バラハイストリートとハーパーロードの角のあたりにあるニューイントン・レクリエーション・グラウンドにこの監獄はたっていました。
 1791年から1799年にかけて建築され、1878年に閉鎖。1880年にとりこわされます。
 ここは公開絞首刑が有名で、屋上の絞首台で罪人たちが首をくくられる様を大勢のやじ馬たちがお祭りさわぎで見物しました。
 1849年に下宿人を殺したマニング夫妻の絞首刑を、ディケンズも見に行き、その時のやじ馬たちの残酷さと、死刑見物が社会に与える影響について、「タイムズ」紙に公開絞首刑を非難する手紙を出しています。
 そのおそろしい画像はこちら。

 http://www.ff.iij4u.or.jp/~yeelen/system/black/horsemon.htm

 ちなみに監獄、死刑関係の情報について、こちらのサイトはおすすめです。

「死刑執行人もまた死す」 http://www.ff.iij4u.or.jp/~yeelen/index.shtml

<housekeeper 家政婦>

 一家の女性使用人を監督し、採用、解雇の決定もしていたのが、家政婦でした。
 一朝一夕になれるものではなく、長い下積みをへて、家政婦に出世するのです。
 家政婦は私室兼仕事部屋をあてがわれ、パントリー(食料貯蔵室)と呼ばれていました。
 ここで家政婦は保存食料を作ったり、食料の注文を取り仕切ったりします。
 ということは、つまみ食いし放題ということでもあります。
 家政婦は既婚未婚を問わず、「ミセス」と呼ばれる習慣でした。
 また、戸棚や部屋の鍵束をじゃらじゃらぶらさげているのも、家政婦の特徴です。
 監獄の女看守みたい。
 
 使用人のうち、上級使用人、つまり、家政婦、執事、侍女などは、このパントリーや執事の部屋などで、食事をしました。
 上級使用人の私室で食事ができる、というのは彼らの特権だったのです。
 普通の使用人は、使用人部屋やキッチンで食事をとりました。
 使用人たちは、バタつきパンとハムくらいでしたが、上級使用人の部屋で出される食事は、冷たいローストビーフや、ベーコンエッグや、バターやジャムつきトーストなど、ちょいと豪華でした。
 また、ビールも健康飲料として使用人たちにふるまわれていました。
 ビールは自家製だったので、まぜもののあるパブのビールよりもおいしかったそうです。
 家政婦の部屋では、ディナーのあとに極上のデザートが出てきました。
 プディングや、タルトや、アイスクリームなど。
 みんな、出世したくなりますわね〜。
 

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