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 ひさびさのクラシックミステリです。コージーものや、ビクトリアンものが続いたので、やっていて新鮮でした〜。
 タイトルですが、担当さんがふたつの路線を出してきました。『悪魔はすぐそこに』みたいに原題そのままの文学っぽいタイトルにするか。それとも、もう少しクラシックミステリらしいタイトルにするか。ただ、詩的な『悪魔はすぐそこに』と違って、”This is Your Death"って、日本語にしても印象に残りそうにない・・・・

 担当さん「ウォリス家の殺人、とか、ガーストン館の殺人、とか、クラシックなタイトルはどうでしょうって思ってるんですけど」
 中村「あ、いいですね〜。あえてそういうダサいタイトルの方がかっこいい」
 担当さん「(だ、ださい・・・・)じゃあ、ガーストン館の殺人はどうですか?」
 中村「うーん(首をひねる)。館ものみたいなタイトルだと、読者がなにか、違う方向を期待してしまうのでは・・・・勘違いして買ってくれるのは、ウェルカムなんだけど」
 担当さん「ああ〜、たしかに、そういう意味の館ものではないですからね〜」
 中村「うん。名前に”青”のつく人が作った、変な館を想像されても困るし、密室とかでもないし」
 担当さん「では『ウォリス家の殺人』でいいでしょうか」
 中村「(内心、大喜び)おお〜、かっこいいタイトルだ! なんとか家の殺人、みたいなダサいタイトル、憧れてたんだ〜!」
 担当さん「・・・・」

 という経緯で、邦題は決まったのでした。

 内容は、後期クイーン作品に似ていると思います。犯人の特徴さえわかれば、この人物しかいない、と特定できるはずなので、犯人当てに挑戦してみてください。

 

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