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おもち

 新シリーズのコージーものは、南フロリダが舞台。
 老人ホームシリーズは、南カリフォルニアが舞台であるため、ガイドブックが死ぬほど出ているので,大助かりなのに、南フロリダのガイドブックは、いまいち役にたたないのだった。
 日本人はディズニーランドにしか,行かないのか〜!
 と、叫びたくなるほど、周辺情報が薄い。
 海外のガイドブックを参考にすればいいだろ、と言われそうだが、わたしが知りたいのは地名の日本語表記なのよ。
 いいよ、もう。適当にやるから。(おい)
 しかし、考えようによっては、このシリーズがガイドブックがわりになって、南フロリダ観光のお役にたてるかもしれない。
 実は,作者が書いている事と,「地球の〜」の情報が食い違っている部分があって、ネットで調べてみたら、作者の方が正しかった、という点もあります。(ヘミングウェイ記念館の猫は、現在譲渡されていません)
   http://www.hemingwayhome.com/HTML/our_cats.htm
 観光の穴場スポットや、現地の雰囲気をお伝えできると、嬉しい。問題は,わたしが一度もアメリカに行ったことがない、ということだが・・

 ところで、訳していてひっかかる部分があったので、掲示板に何の気なしに書いたら,疑問点が一日で解決した、というありがたいことがありました。
 以下、過去ログです。みなさま、ありがとうございました〜。検索の苦手な中村より。

 ダイエット中の主人公たちがrice cakeひとつでがまんする、というのがよく出てくるのですが、これ、おもちなんだろうか。フロリダじゃ、ダイエット食として、もちがはやってるのか?
 最初はおにぎりのことかと思ったんですが〜。まさか和菓子じゃないよね。おひるごはんのかわりなんだし・・作者はこれを何のつもりで書いているのだろう。おもちなんて太りそうですよね。
 ん〜、直接、作者にきくしかないのか?
(中村)

 rice cakeですが、もしかしたら、これのことではないでしょうか。
http://www.foodsubs.com/Crackers.html
 日本ではすこし甘みをつけたものが売っていますが、
 ここではいろんな味付けがあるようですね。
(sagaさま)

 ほかのかた(fさま)からもメールをいただきました。
   
掲示板にお書きになっていた"rice cake"、
   多分こんな感じのものではないかと思います。↓
   http://www.myvitanet.com/vitanet/sufrbrrica15.html
  (他にもいろいろあるようです。"rice cake"と"diet"でGoogleの検索にかけると引っかかります)
 掲示板に書いてみるもんですね〜。
 これ、なんだろう。ポン菓子? しかし、ますますおひるごはんから遠ざかっていくような気が。
 日本語だとなんでしょうね。こまった〜。ライスケーキで売ってないかな。
(中村)

 わたしは[雷おこし]のことだと思っていました。
 かなり前に友人がライスケーキを買いたいから、帰国前に浅草に連れて行ってくれと頼まれたことがあります。おこし=ライスケーキ、あられ=ライスクラッカーと理解しておりました。
 これの他の一番該当しそうな製品としては次の商品が近いと思います。
ファンケル ポップライス 
http://www.fancl.co.jp/Items/Detail?category=02&item_code=6220a
( naoyaさま)

 おこし。ははあ。なるほど。
 わたし、子供のころに食べたっきりなんですが、あれはたしか甘かったですよね? ダイエット用ライスケーキはシュガーフリーらしい。

 ポップライス! まさにこれだと思います。玄米使ってるし。砂糖、塩フリーだし。今度、食べてみよう。(あ、主旨がちがってる)
 だけど、これは商品名ですよね〜、たぶん、ポップライスと書いても、これを思い浮かべる人は少なそうですね。わたしならたぶん、ひなあられみたいなものを想像する。
 どうしようかな〜。ライスケーキ、にして、註をつけるのがいちばん無難ですかね。でも、この訳書が実際に出るころには、すでに日本ではやってたりして(笑)。
(中村)

 そして、結局、中村のとった手段は,カタカナで「ライスケーキ」となりました。
 将来、日本でもはやりますように。(一応,註はつけたけど)

おこめ


 最近、仕事で初めて短編を訳した。しかし、短編というのは訳すのに時間がかかるものですね〜。
 修行中は短編ばかりやっていて、たしかにえらく時間がかかっていたのだが、それは単に力不足だからだと思っていた。
 違う。
 短編の方が密度が濃いので、倍の時間、かかってしまうのだ。
 ですから、いま修行中のみなさん。「こんなスピードで自分は長編なんて訳せるのか?」と不安になる必要はないんですよ。
 さて、この短編の中で、「?」ということがらが出てきた。
 結婚式で、いわゆるライスシャワーのかわりにシャボン玉を新郎新婦にふきかけるのだが、その理由が、「
お米は小鳥たちにとって危険だから、お米をまくのをやめてシャボン玉にする」というのだ。
 なんだろう? このlittle birdieというのは小鳥じゃなくて、なにかのスラングなのか?
 いろいろ考えて、「お米をまくと小鳥が食べようとして寄ってくる。踏まれてけがをする小鳥がいるのかもしれない。うん、そりゃ危険だな」と結論を出し、そんな感じで訳したあとで、調べることにした。
 結果から言うと、わたしの推理はまちがっていた。
 しかし、この正解は日本人には絶対に想像できないでしょうね〜。
 さて、正解は・・
 どうやらむこうの人たちは、「
小鳥が米を食べると、それが胃の中でふくらんで、破裂して死んでしまう」と信じているらしいのだ。
 いやいやいや。そんなことないって。それが事実なら日本のすずめさんたちはたいへんなことになってるでしょ〜が。
 ところで、この結婚式でお米をまく、という習慣は、米を踏んだ花嫁がころぶ事故が多発したり、米をまいたあとの掃除がたいへんだったり、米をまくことを許可してくれない教会がでてきたりで、シャボン玉にかわりつつあるようです。Wedding Bubblesウェディング・バブルズといいます。

ひよこ

 フェラーズのトビー&ジョージ最後の事件がいよいよ刊行されることになった。
 ついにこの時が来たか〜。
 思い入れの強いキャラクターだったので、別れるのはなかなかさびしい。
 さて、毎度のことながら、タイトルが問題になった。
 原題は"Your Neck in a Noose"。絞首刑の縄の輪にみずから首をつっこむようなものだ、というような慣用表現なのだが、ここからタイトルをひねりだすのが、難しかった。
 何が問題なのかというと、これをいろいろいじっても、平凡なタイトルにしかならないということです。
「絞首刑」も「縄」もありきたりだし、意味のほうから引き出した「自業自得」とか「自縄自縛」とかいう単語もありがち。
 だってさ。やっぱ、タイトルなんてインパクト勝負よね〜。(例,『猿来たりなば』)
 ちなみに担当さんは、ちょっと意味をはずしつつも「縄」を生かして仮題をつけたのだが、こんなメールをくれたのだった。


仮題『くくられるのは誰だ』はいまいち、と
自分でも感じていますので(やや発音しにくいのも欠点)、
タイトル案についてもお知恵を拝借したいところ。

 ああ〜。やっぱりあたしが考えるのか〜。
 そして中村はゲラなおしの合間にいろいろ頭をひねったすえ、こんなメールを返したのだった。


出たよ、恒例の邦題。
まあ、原題はいろいろ掛詞になってるんでしょうね〜。
文字通り「自縄自縛」ってのと、
「きみの首に縄がかかってる」という言葉と、
「おまえの首はもう縄の中だ」という意味と。

で、(ゲラにもいろいろ落書きしてありますが)
縄関係でいろいろ考えて、
「縄の輪の中の首」とか、おもしろそうでいいかな、と思ったのですが、
(ほら、タイトルなんてインパクト勝負だから、覚えてもらわないと)
今朝になってから、「いや、やっぱり地味だし、話の中に絞首台の話すら
出てこないから、わけわかんないかも」と考えなおしました。
それで、ストーリーにもちらっと出てくるし、一応、解決につながる一文だし、
「ひよこ」を使ってみたらいかがでしょうか。

『ひよこぴょこぴょこ』

・・だめ?

『ひよこはなぜ道を渡る』

『人形はなぜ殺される』、の(かなり遠い)ぱくり。

 そして、今日、担当さんからメールが届いた。

 訳題ですが、『くくられるのは誰だ』から
『ひよこはなぜ道を渡る』に変更いたしました。
社内で
(私の予想を超えた)圧倒的な支持を得たもので、
今回はインパクト重視でいきたいと思います。
(刊行順では)猿に始まりひよこで終わるのもよろしいかと。

 ほーっほっほっほ。あたしってやっぱり天才だわ。
(メールに、ちょいひっかかる表現はあるけれど)秀逸なタイトルと認められたってことね。
 というわけで、みなさま、
『ひよこはなぜ道を渡る』をよろしく〜。(たぶん2月に出ます)

 おそろしいことに、『ピーナッツバター殺人事件』同様、ひよこ本体はまったく出てきません。

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お正月


 クリスマス翌日。宮澤さんから,電話がかかってきた。
「あの〜,年末年始に仕事をしていただいてもよろしいでしょうか」
 なぜ,普段ひまなのに、この時期には必ず,まるで売れっ子のようなスケジュールになるのだろう。
「いいよ、べつに。どこにもいかないし」
「実は、『ひよこはなぜ道を渡る』のゲラがあがってきましたので、それの校正をお願いしたいのですが」
「あ〜、はいはい」
「1月6日までに,戻してください」
「むいかー!!」
「はい」
 なんなの、この慶徳さん以上のオニぶりは。
「6日って、むいかって、金曜日じゃん。
締め切り厳守じゃん
「そうですね」
 ・・わかったわよ。やるわよ。
 その翌日。ふたたび宮澤さんから,電話がかかってきた。
「あの〜、『ひよこ』の訳者あとがきのゲラがあがってきましたので、そちらもお願いしたいのですが」
「おっけ〜」
 わかってるわよ。これも6日ね。
 そのまた翌日。みたび宮澤さんから、電話がかかってきた。
「あの〜,フェラーズの短編のゲラもあがってきまして」
「なんでいっぺんに出てこないの」
「ほんとに、タイミング悪いんですが。こちらも6日までにお願いいたします」
 おかしい。わたしはそんなに宮澤さんをいじめただろうか。

 手加減したつもりなのにな〜。

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